食品の裏側(著:安部司)

「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」(著:安部司)を読みました。

2005年に発売され、有名になっている本でしたが、読むきっかけとなったのはすでに紹介済みの『スーパーの裏側(著:河岸宏和)』を読んだからであります。

さて、内容はというと、今や市販の食料品には多々用いられている食品添加物についてのお話です。

著者自身、過去に食品添加物に関わり、その第一人者として活躍してきただけに、その現場を窺い知ることができます。

食品添加物を混ぜ合わせることで、さまざまな味を再現でき、また、腐敗を防止したり、色をつけたりと、多種多様の用いられ方をします。

テレビ番組などでも、このようなシーンを取り上げていたことがありますので、見たことがあるという人もいるかもしれません。

著者の主張としては、便利になったことはあるものの、それによって失われたものもある。どうせなら、食に対する敬意も込め、できるだけ食品添加物を使っていないものを選ぶようにしよう、ということです。

すべてを自炊で賄えるでのあれば、この問題の影響は少ないものの、肝心の醤油などにも食品添加物が使われていることから、注意が必要です。

まずはどういったものが食品添加物で、どのような食品や調味料に使用されているのかの概要を把握すると良いでしょう。

食べても即座に健康被害を及ぼすわけではないものの、無理にとらなくても良いものですので、少しでも摂らない方向で暮らしていく、そのために一読してはどうでしょうか。