女性の品格(著:坂東眞理子)
「女性の品格 装いから生き方まで」(著:坂東眞理子)を読みました。
実は、ずいぶん前に読んでいたのですが、先日、今年一番売れた書籍ということで取り上げられていたので、あえてここでも紹介したいと思います。
と、言っても、読んでからずいぶん経っていますし、すでに処分してしまったため、読み返すこともできず。
ただ、概要としては、大したことは書いていない、というのが第一印象です。
最近では女性が男性と同じ権利を求めるあまり、男性化している現状がありますが、本の中では女性ならではの行動をすべきといった雰囲気の記載があります。その行動を具体例を挙げて紹介をしています。
このため、読む人にとっては、なんでそんなことを女性だからといってしなければならないのか、という憤りを感じる人もいるでしょうし、逆に、改めて女性ならではの行動の重要性を再認識する人もいるでしょう。読み手によって良書にも悪書にもなりうる本だと思います。
かといって、すごく奥深い内容かというとそうでもなく、やはり新書らしい程度の内容ではあります。だからこそ、読み進めやすく、ベストセラーになったとも言えますが。
この本がベストセラーになるということは、「品格」という言葉自体が魅力的なのか、それとも「女性」の部分に世の中の女性が気になったのか、どちらなのか、考えさせられます。
「女性」の方であるのならば、世の中の女性が自らに対して思うところがあるのかな、と。ある種、女性であるが故の焦りでしょうか。逆に「品格」の部分に興味があったのであれば、それは最近流行りの題名ということで、これはこれで頷けます。
「品格」という小難しいことを考えずに、普通の女性のマナー本として読むのが良い、そんな本です。会社勤めの方は、通勤の途中にでも読んでみましょう。
コメント
MOKUMOKU
ニューヨーク在住のMOKUMOKUです。
先週こちらの三省堂で、森まゆみ「婦人公論にみる昭和文芸史」と坂東眞理子「女性の品格」を買った。
なぜ「女性の品格」を買ったかというと、先日著者がテレビに出ていたのを見たからである。坂東氏はオーストラリア総領事時代の経験から、「いくら英語が流暢でも、話す内容がつまらないと人は聞いてくれない」というようなことをいっていた。それについては私も200%同意する。しかし、このオバさんのいう「パーティーに招待されたら必ず礼状を書く」なんてのが無内容・退屈そのもので、この頭の悪いオバさんの書く本はつまらないに違いないと確信したのである。確かめるために本屋に行ったのだが、目次を見たとたん駄本だとわかった。それでも、読まずに文句いうのはよくないと思って、$11.18で買って読んだ。「手土産を持っていく」、「記念日を大事にする」、「勝負服をもつ」。 一体なんだこれは? 頭が悪いだけでなく恥知らずである。ま、盗人に追銭承知で買ったのだから、金出したことについては文句いわないが、明治以後日本で出版された「駄本」のベスト10に入ることは間違いない。
森まゆみ氏の本は、面白い。金払ってソンしないですよ。