考えるな!人のアイディアを使え!(著:中山マコト)
「考えるな!人のアイディアを使え!」(著:中山マコト)を読みました。
実は買う時は気がつかず、読んでいても気がつかなかったのですが、以前紹介した『目立つ技術(著:中山マコト)』と同じ著者でした。
タイトルからすると、人のものをそのまま盗用しろ、と思うかもしれませんが、若干違う内容が本文には書かれています。ただ、文中でパクるという言葉があるので、盗用とまではいかないまでも、意識的には近いものがあるのかもしれません。
ただ、パクるためのアイディアは自分で調べているというのが、この著者の特徴でしょう。実際にアンケートや聞き取りを行い、その調査対象の発言の中から、適したものを選ぶという手法です。実際に商品などを用いて出た感想を用いることで、商品に対する印象をダイレクトに広告に載せて伝えることができるようです。
この本を読んで気になった点は次の数点です。
まずは、「魔法のシート」について。
「魔法のシート」は、著者が作った言葉ですが、その内容は次の3点にあります。
1:あなたは「なぜ」、それを選んだのですか?
2:それはあなたに何を与えてくれますか?
3:それを使うと、どんな気持ちになりますか?
この3つの問いを人に行い、返ってきた反応を参考にするわけです。
また、オズボーンのチェックリストについても述べています。オズボーンのチェックリストとは次のものを指します。
1:他に使い道はないか?
2:他からアイディアを借りられないか?
3:変えてみたらどうか?
4:大きくしてみたらどうか?
5:小さくしてみたらどうか?
6:他のもので代用できないか?
7:入れ替えてみたらどうか?
8:逆にしてみたらどうか?
9:組み合わせてみたらどうか?
先入観などを捨てて、一つの物事に対して、上記の考え方を考慮に入れて案を出していくというわけです。とりわけ、ハード面への適用が良いようです。
ちなみに、オズボーンとは、ブレーンストーミングの発案者だそうです。
何かしらのアイディアが出せない時は、上記のことを念頭に入れ、案を出していくのも良いかと思います。
日々、同じ作業をするのではなく、何かを生み出す必要性のある仕事をしている人であるのなら、一読してみてはどうでしょうか。