スタバではグランデを買え!(著:吉本佳生)
「スタバではグランデを買え! 価格と生活の経済学」(著:吉本佳生)を読みました。
比較的売れている本ですので、タイトルを知っている人も多いかと思います。
タイトルではスタバ、つまりはスターバックスというコーヒーショップのことが書いてありますので、その話がメインかと思われるかもしれません。しかし、スターバックスのは一例でしかなく、他にもさまざまな案件が取り上げられています。
テレビやデジカメ、DVD、携帯電話、100円ショップ、経済格差、子供の医療費無料化、牛肉、家具の組み立て、アジア製の安い邦楽CDなどなど、個別の事例を取り上げ、そこから何が読み取れるかを語っています。
製品価格には何が含まれているのか、そしてそれがどのように作用しているのかを、さまざまな角度から取り上げています。
日頃生活していく上で接する物の価値を改めて見直すのに適した本かと思われます。その物の価格設定に至る経緯を考えていくことで、よりいっそう経済に対する興味が湧くでしょう。
ただ、ページ数は300ページ近くとやや多く、読むのに少々苦労するかもしれません。普段本を読まない人は、章ごとに分けて読むと良いでしょう。