仕組み仕事術(著:泉正人)

「最小の時間と労力で最大の成果を出す 仕組み仕事術」(著:泉正人)を読みました。

タイトル通り「仕組み」に関する本です。

仕組化すれば、余計な考えなしに作業ができるため、効率が上がると言う発想です。たとえば、旅行をする時に、事前に必要なものリストを作っておけば、そのリストを見ながら進めるだけで準備が完了します。旅行のたびに、何を持っていかなければいけないか、何が必要かなどと考える時間が不要になるため、その分、時間の節約ができるというわけです。

旅行を例にしましたが、これは仕事でも当てはまります。

何かしらの作業をする時に、すべて体系立てて順序を決めておき、そのとおりに実行すれば、何も考えることなく作業が完了します。

これは、自分自身だけでなく、人に指導するのにも役立ちます。すでに出来上がったものを用いてやってもらうだけですので、誰がやってもほぼ同じ結果が導き出せます。

もちろん、やってもらいたいように動いてもらうためには、仕組みそのものを誰にでもわかりやすくする必要があります。その仕組み作りそのものには若干の手間がかかりますが、やりながら作り変えていけばよいだけですので、やればやるほど、より良いものができていくわけです。

とりわけ、人にやってもらうためには、こうした仕組みをしっかり作り、誰にでも同じような形で出来るようにしておくのは重要かと思います。

時間がないと嘆いている方や、人にものを教える立場の人などは、一読することをお勧めします。仕組みを作ることにより、時間を作り出すことができるほか、人に作業を依頼する際に、今よりずっと簡単に、望む能力を発揮してもらえることになるでしょう。

ページ数も170ページとやや少なく、読みやすい本でもあります。