イカサマアシスタントへの道(著:志々藤からり)
「イカサマアシスタントへの道」(著:志々藤からり)を読みました。
タイトルだけ見ると、麻雀のイカサマをするプレイヤーのトス役のように感じますが、まったく違います。
漫画のアシスタントの話です。
正直、タイトルからして損をしているような気がしますが、内容はその筋の人であれば十分楽しめるものとなっています。
漫画家にはつきもののアシスタントですが、漫画家の立場ではなく、アシスタントの立場として、話が進んでいきます。
一応は仕事内容の紹介漫画のようなものではありますが、苦労話を中心に、食事について、病気について、トーン、動物、臨時アシスタント、定規、心霊など、漫画に関係のありそうなものからなさそうなものまで、さまざまな視点で取り上げています。
基本はギャグ漫画の部類に入るものなので、あまり気負わず読むと良いでしょう。漫画家に興味があった人などを中心に読んでみると楽しめるかと思います。
ちなみに、タイトルの「イカサマアシスタント」ですが、主人公が海にいる「イカ」の姿をしていて、それに「様」を付けて「イカ様」。あとはアシスタントをつけたという感じです。「イカ様アシスタント」というわけです。
タイトルの工夫次第で売れる本になるか、埋もれる本になるか、分かれますが、この本は後者のような気がします。内容は面白いだけにちょっともったいないですね。