食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い(著:山田真哉)
「食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い 禁じられた数字 下」(著:山田真哉)を読みました。
前著「食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 上」の続編となっています。
会計や数字に関する本となっています。
前著は数字だけを見た場合。今回は、数字だけでなく、周辺環境なども考慮した場合となっています。
たとえば表題に関して言えば、もし、バイトを雇うより食い逃げされる金額が少なければ、バイトを雇う必要はないということになります。ただ、そうなると当然治安が悪化して、今度はレジごと盗まれるなどのトラブルが発生してしまうため、本当にそれでよいのかは一考する必要があるというわけです。
実際に、数字だけ見て良くなったように見えても、長期的に見た場合は悪化するようなことが多々あります。短期的な数字に左右されずに、全体を見据えた行動をとりたいものです。
今回は小説のような内容も掲載されています。この小説は読みやすく、また、面白いです。キャラクター付けがしっかりしているため、短いながらも読みごたえがあり。
本著は基本的に会計や数字に関して知りたい人向けですが、とりわけ、経営にかかわる人で、上述の知識がない人は前著と共に一読しておいた方が良いでしょう。新書サイズですので、電車の中で読むのに最適です。