オタクはすでに死んでいる(著:岡田斗司夫)

「オタクはすでに死んでいる」(著:岡田斗司夫)を読みました。

著者名の「岡田斗司夫」は「おかだとしお」と読みます。

「いつまでもデブと思うなよ」で、ダイエットの第一人者として知られるようになりましたが、もともとはオタク関連の話を中心に展開してきた人で、「新世紀エヴァンゲリオン」を生み出したガイナックスという会社の創業者でもあります。

今回は、タイトルからも分かる通り、過去の本業とでもいうべき、オタクに関する書となっています。

著書の中では、旧来型のオタクは死んだと述べ、その状況や理由などを著者なりの視点で語っています。さすがに、昔からオタクだっただけのことがあり、最近の人ではわからないような話もありますが、逆に、30代後半以降の人であれば、すべてがリアルタイムであったことから、昔を懐かしんで読めるのではないでしょうか。

ただ、この本を読んで端々に感じたのは、単に著者がダイエットの第一人者となり、もうオタクにこだわらなくても良くなったから、オタクとの決別を図った。そのための著書のような気がします。

元となる話は、ダイエットで名を上げる前の話を題材にしているため、実際には異なるのですが、最後の方の文面を見ると、もうオタク関係はいいや、という雰囲気が感じられ。

それが悪いとか、言う気はありませんが、ちょっとだけ気になる部分ではあります。

まあ、このダイエット後の風体でオタクについて語られても、あんまり威厳を感じられないようにも思えますが。