できる人の書斎術(著:西山昭彦、中塚千恵)

「できる人の書斎術」(著:西山昭彦、中塚千恵)を読みました。

著名人の書斎に関する話と、書斎を持つことのメリット、書斎の作り方などを中心に記載されています。

著名人は寺島実郎、新井満、高橋進、八塩圭子の4名です。八塩圭子さんはテレビ東京を見て育った人だとご存じの方も多いのではないでしょうか。

他にも、一般人と思われる人のインタビュー記事なども掲載されています。

ここで取り上げている書斎は、書物が大量に並んだ大仰な物を指すわけではなく、それことノートパソコンと机と椅子程度の軽いものも含みます。一部屋を確保する必要もなく、部屋の隅や、押入れを改造したりといったものも書斎に含めています。

要は、個人的に使える読み物や書き物、勉強や仕事をするスペースと言い換えても良いでしょう。

書斎の効能としてもさまざま語られていますが、やはりパーソナルな部分を持てる点、そして、そこに座ることで、他のことを気にせずに集中して何かに取り組める点などが挙げられます。

もちろん、これらのことは、リビングなどのテーブルを使ってもできなくはありません。ですが、リビングですと、片付ける必要性が出てきます。その点、自分の書斎であるならば、途中まで作業をやった、そのままの状態で翌日も迎えることができます。ちょっとしたことではありますが、すぐに作業に取り掛かれるのと、準備に時間を要するのとでは、やる気にも大きく影響します。パーソナルなスペースだからこその効果です。

中には机選びについても書かれており。一般のオフィス家具の机は高さが70cmだそうです。

私も書斎が欲しいものです。書斎はできるだけ早めから確保した方が、より有効に活用できるとのことなので、若い世代の人も積極的に書斎の確保に励みましょう。

新書サイズで価格も安め、文章量もそれほど多くないので、比較的読みやすい本です。書斎に興味がある人、検討している人、引越しや新築、改装などの予定がある人は、一読しておくと良いでしょう。