新 女ひとり旅読本(編:ひとり旅活性化委員会)

「新 女ひとり旅読本 ガールズ バックパッカー マニュアル」(編:ひとり旅活性化委員会)を読みました。

女性のひとり旅をテーマにした本です。日本国内の話はなく、すべて海外旅行をテーマにしています。欧州や北米などよりかは、東南アジア中心の話題が多いのも特徴です。

最近は個の時代などといわれていますが、そうした面からか、それとも女性特有の考えなのか、女性のひとり旅をする人が増えている感じがします。主婦になれば時間の余裕が取れるというのもあるかもしれません。子供が生まれるとまた別でしょうが。

仕事持ちの男性だと、仕事の疲れは自宅で癒すような感じがありますが、女性の場合は非日常を求めて外に出るのかもしれませんね。

本書ですが、旅行に関してまとめられたガイドブックというよりかは、さまざまな人の体験をそれぞれが記載するオムニバス方式になっています。このため、文調が一定せず、やや読みにくものがあります。また、物事に対してさまざまな角度から様子を窺えるのは良いのですが、ある人は男性を求めて東南アジアにいき、また別の人はそういったのには興味がないなど、まとまりがありません。

ただ、一通り読めば散発的ではあるものの、女性のひとり旅の際に気を付けることは見えてきます。

とりわけ、痴漢絡みには気をつけた方が良いようで。また、窃盗やぼったくり関係も注意が必要のようです。殺されてもおかしくないような体験談も多々載っており、少々怖いものがあります。

宿泊先も安いところに泊まっている例が多く。しっかりお金をかけて安全を第一に考えているような旅行者ではなく、ドミトリーなどに泊まっている話も多くあります。このため、優雅に旅行をしようと思っている人にはあまり参考にならない部分も多いでしょう。

対象は限定的ではあるものの、特に危険地域に出かけるのであれば、ぜひ一読しておきたい本ではあります。