アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書(著:山岡道男、浅野忠克)
「アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書」(著:山岡道男、浅野忠克)を読みました。
よく、アメリカでは資産運用などに関して、学生時代に教わると言われています。日本ではそうしたことがないため、他国に比べて金融面で弱いというイメージがあり。
では、実際にアメリカではどういったものを学習材料としているのか興味があり、この本を手に取りました。
アメリカの高校生はこれくらいのことを普通に学んでいるようです。
比較的平易な言葉で表現されているため、経済等に関する知識がなくてもある程度は読み進められる内容です。経済というと、マルクスが、とか、マクロ経済が、とか、そんな話になるのではと思う人もいるでしょうが、そういった話は全くと言っていいほどなく、日常で触れることができるようなケースを題材にしてわかりやすく説明されています。
この本を読んだからといって、資産運用が劇的に変わるわけではないのですが、大まかな経済の流れを知ることで、その後の学ぶ内容に深みを持たせることができるのではないでしょうか。
残念なのは、アメリカの教科書をそのまま日本語訳にしたわけではなく、アメリカの教科書に準拠して、日本人向けにアレンジされている点です。なので、日本人としては当然理解しやすいのですが、アメリカの教科書そのものがどうなっているのか知りたい人にはあまりお勧めできません。雰囲気を味わう程度となります。
もちろん、本当にアメリカの高校生向け経済の本がどうなっているか知りたければ、ネットで購入すればいいわけですよね。
英語なんてさっぱり読めませんので、私は無理ですが。
経済に関してあまり詳しくないけど、知ってみたいという人やアメリカの学習レベルを知っておきたい人を中心に一読してみるのも良いかと思います。ただ、経済を簡単に説明している本は他にもいくらでもあるので、どちらを取るかは人それぞれでしょう。