マネーの拳 9巻(著:三田紀房)

「マネーの拳 9巻」(著:三田紀房)を読みました。

既に過去に何度か紹介済みの同著です。「ドラゴン桜」の著者と同一ということも、以前に紹介済みかと思います。

今巻では、会社乗っ取りを企む商社側の人間と社長との対決です。以前は商社単体で乗っ取るための算段を立てていたのですが、打つ手がなくなったこともあり、外資系ファンドへ依頼することに。

それに対して社長側がどういう対応をするか、というのが見どころとなっています。

TOBであったり、外資系ファンドであったりと、経済面でよくつかわれる言葉が多々出てくるため、あまり良くわかっていない人が知るきっかけになる本として良いかもしれません。

また、最終的には人に依る部分も多いかと思いますが、そうした人の考え方など、ドロドロした部分もうまく描いている点も、他の同種の漫画と異なる点でしょう。

シリーズ通して社長業を行う上で、参考になる部分も少しはあるかと思いますので、そういった観点で読んでみるのも良いかと思います。

余談ではありますが、三田紀房作品を読むと、漫画は絵だけじゃないというのをまざまざと感じさられます。