クチコミはこうしてつくられる おもしろさが伝染するバズマーケティング(著:エマニュエル・ローゼン、訳:濱岡豊)

「クチコミはこうしてつくられる おもしろさが伝染するバズマーケティング」(著:エマニュエル・ローゼン、訳:濱岡豊)を読みました。

以前読んだ勝間和代さんの著書にオススメの本として紹介されていたため、手に取りました。

バズ(Buzz)と言われてもピンとこない人も多いでしょうが、タイトルにもあるように、口コミに関係するものと捉えていただければわかりやすいかと思います。

商品をどのように口コミによって広げられるのか、また、どうして広がっていくのかについて述べられています。

古い著書かと思って手にとってみたものの、実は2002年に日本で発売されています。オリジナルがいつ発売されたのかはわかりませんが、インターネット関係の話も載っていることから、少なくとも2000年以降の発売ではないでしょうか。著作表示には2000の数字が出ているので、たぶん、2000年なのでしょう。

文中に出てくる例も比較的新しいものも多く、また、日本人でもなじみのあるメーカー名も出てきます。これらのメーカーの行動を別の角度から見る上でも役に立つ書と言えます。

とりわけインターネットが普及し、誰もが利用するようになった昨今、広報に対する口コミの度合いはますます増加すると思われます。そうした中で、どのように口コミされるようなものにしていくのかを考える上で、一読する価値はあるかと思います。

ハードカバーでページ数も350ページ近くとやや多めですが、用語集や引用書籍の紹介などで40ページ近く用いているため、300ページ程度の本と思ってもらえたらと思います。第16章のバズの実践で、端的にまとめられているため、ここだけをまず読んでみるのも良いでしょう。その後、本文を読み、最後に再び16章を読むと、言わんとすることが理解できるのではないでしょうか。

個人的に良著と思える内容でした。