闘将ダイモス

「闘将ダイモス」を見ました。実際に見たのは去年あたりです。

1978年4月から1979年1月まで、全44話としてテレビ放映されたロボットアニメです。

先に「超電磁ロボ コン・バトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV」の2作品が放映されており、これらの作品にかかわった長浜忠夫監督にちなんで、長浜ロマンロボシリーズとか長浜3部作とか言われています。

話数を見てもらえればなんとなくわかるかと思いますが、途中で打ち切られた作品です。

wikipediaによると、もし、普通に放送が続いていたら、次のような場面があったと述べられています。この元の文は『ロマンロボアニメ・クライマックス・セレクション』(株式会社マジックボックス刊)に監督が寄せたものだそうです。

『開拓団の団長・副団長は竜崎一矢・エリカ夫妻だった。その胸にはリヒテルの遺影も抱かれている。出発セレモニーがクライマックスを迎え両星の群衆が狂喜する中、1人の男がたどたどしく、「…ばーむちぇいじんはコロセ!…ばーむちぇいじんはミナゴロシダ!…」とつぶやく。ぼろぼろの衣服で一目で浮浪者とわかる男は、電池の切れ掛かった耳障りな音を出すおもちゃの銃を振り回しながら群集の中に消える。彼こそ元国連地球防衛軍太平洋本部司令長官、三輪防人その人だったが、気づく者は誰一人いなかった…。』(wikipedia「闘将ダイモス」より)

アニメを見ていないと普通に読み流すかもしれませんが、見ていると、この場面がすごく想像にたやすく、まただからこそ恐怖を覚える描写です。

個人的に好きなところとしては第28話の天才科学者アイザムの死の際に語る言葉です。ゲームのスーパーロボット大戦の影響もあってか、有名な死に際のセリフに「俺は俺の科学に敗れるのだ」があるのですが、その少し後の「許せリヒテル、俺は何の役にも立たなかったな」の方に感じるものがあり。

凡人がこんな発言をしたら、そうですね、で終わる話ですが、成功を収めた人物にこれを言われると、いかに自らがちっぽけなものかを思わされる、そんなセリフであります。

別に死にたいわけではないので、こういったことを言いたいというわけではありませんが、もうちょっとがんばらなければいけないな、とか考えたりもします。