コ・ファウンダーズ 井深大さんと盛田昭夫さん(著:若尾正昭)

「コ・ファウンダーズ 井深大さんと盛田昭夫さん」(著:若尾正昭)を読みました。

井深大、盛田昭夫の両氏は、ソニーの創業者です。

先日取り上げた『井深大語録(著:井深大研究会編)』では、井深大だけの話でしたが、今回はもう一人の創業者である盛田昭夫に関する記述も多々あります。

ちなみに、ファウンダーとは、簡単に説明するならば創業者のことを指します。

その両者に関して、ソニーにて働いてきて身近に接することの多かった著者が語っています。

当人でしか知りえないような情報も多々掲載されているため、それだけでも読む価値はあるかと思います。

先に紹介した「井深大語録」を読んだあとにこの本を読んだため、井深大に関しては概ね知識は得ていました。そのため、この本ではどうしても盛田昭夫に目が向くことになります。

読み進めれば読み進めるほど、ソニーという会社だけでなく、日本という国にとって重要な人物であったかが窺い知れます。とりわけ対米に対する日本の認識を変えさせるきっかけともなった人物とも受け取れ。

その偉大さに敬意を表するとともに、今も存命であれば、どのような行動をとられるのかと考えさせられます。

あいにく、存命中にはまったくこの手の話は無関心で、そもそも生まれていない時代の話でもあるため、いかんともしがたいものではありますが。同じ時代に生まれなかったのはちょっと不幸かな、と。

既に著書の中でのみしか知る機会はありませんが、出来るだけ本などで情報を集めて知見を広められたら良いかと思う次第です。

同著は、ハードカバーで250に届かない程度のページ数となっています。項目分けも比較的短いページ数で行われているため、ちょっとだけ読み進めるという形にも最適です。

さすがに常に鞄に入れておくとかだとかさばったり、重かったりするかもしれませんが、寝る前に1項目だけ読むとか、そうした読み進め方ができる本です。

ぜひ、過去の偉人の業績と、その糧となった発想、行動を学び、自らに活かしていきたいものです。