読書進化論(著:勝間和代)
「読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」(著:勝間和代)を読みました。
今までの著書はお薦めできる部分が多かったですが、今回はいまいちといったところでしょうか。
書いてある内容の多くは今までの本でも書かれているので、ここであえて言いませんが、その書かれている内容が、今までより薄く感じられる気がします。これは、単に値段が安い本なので、その程度しか書かなかったのか、もしくは、読書という題材とした場合に書くことが無かったのか。
著者自身の体験、とりわけ本を売っていく時の考え方であったり、実験内容であったりは、著者自身でしか知りえない内容で、そうした情報が掲載されている点ではよろしいかと思います。
だからと言って、本題と思われる読書に関しての提起はさほどなく。
もちろん、今までに同種の、本を読むことに関する本を読んできていなければ、文章の平易さから考えてもお薦めできると思います。あまり普段、読書をしない人などにお薦めです。
逆に、普段本を読んでいるような人であれば、すでに『本を読む本(著:M.J.アドラー C.V.ドーレン、訳:外山滋比古 槇未知子)』などは一読していると思いますので、新たな発見は少ないと思います。それと、個人的には『本は10冊同時に読め(著:成毛眞)』辺りもお薦めです。
勝間和代ファンであるのであれば、読んでみるとよいかとは思います。