ローゼンメイデン 1巻(著:PEACH-PIT)

「ローゼンメイデン 1巻」(著:PEACH-PIT)を読みました。

まさか、こんな新刊が出ていると思わず、長いこと見逃していました。

過去にもまったく同じタイトルで発売されていたこともあり、そして、直近までその過去の本の新装版が出ていたため、この本もその一つなのかと思っていました。

ですが、まったく新しい内容となっての登場です。

この「ローゼンメイデン」自体は麻生太郎も読んでいたということで、比較的話題になっています。

過去のローゼンメイデンは、諸事情により中途半端な形で連載が終了し、別の雑誌に移っての新連載がこの1巻になります。

話はやや続いている感じで、キャラクター等の多くも同じのが登場します。そのため、やはり先の7巻分を読んでおく必要はあるでしょう。

絵的な部分は相変わらず魅力的な感じで、世界観が分かりやすくなっています。

やや未来の話のように見えて、実は違うといったような時間軸の違いにより、過去の話とリンクしています。

ただ、なぜか脇役でダメ人間風の馬鹿店長の発言が意外と良いことを述べていてビックリ。

その発言は次のようになっています。

『俺の事 仕事しねー 馬鹿だとか低学歴とか見下してるだろ?

(中略)

回り中ぜーんぶ見下して自分高いところに置いてっと自分のダメさ誤魔化せて安心できんだろ?

どーせここは俺の場所じゃねーとか中学生みたいな事考えてんだろ

そーゆー成長しないヤツだから世の中つまんなくしか感じねーの』(「ローゼンメイデン 1巻」より)

どう考えても、一介の馬鹿が言えるようなセリフではないのですが、こうしたのをさらりと言ってしまう馬鹿店長にちょっと萌えです。

この手の人は、ネットなどでは多く見かけるかと思いますので、少しでも当たる部分がある人は、一考してみるのもよいかと思います。

人を見下すのは簡単ではありますが、だからといって自分が上がるわけではありませんので。

と、いった感じにためになる一冊でした。

ちなみに、本来ならこんな読み方をする本ではありませんので。