大恐慌サバイバル読本 下(著:浅井隆)

「大恐慌サバイバル読本 下」(著:浅井隆)を読みました。

上下巻の内の下巻となります。

上巻に関しては『大恐慌サバイバル読本 上(著:浅井隆)』で紹介済みです。

上巻は現状を把握する意味の話が並んでいましたが、下巻には実践的といえばいいのか、大恐慌に対してどうすればよいのか、という話が並んでいます。

下巻の前半部分は、現状認識の話になっていますが後半になると、いよいよ大恐慌へ向けての心構えや考え方、実際に取るべき行動などを掲載。

また、この手のものは過去に学ぶという方法もあるため、1929年から起きたアメリカの大恐慌の話を持ち出し、どういった業種が良いのか、逆に、どういった業種が恐慌の影響を受けやすいのかなどといった話も載っており、それらの話も参考になります。

具体的な話は本著にあるので一読してもらうとして、やはり職を持っておく、というのが恐慌を生き残るための重要な要素となるようです。仮に給与が下がっても、物価も下がる可能性があるため、仕事さえしていれば食べていくことは可能です。

逆に、不況に突入していく中で人減らしがされる中、職を得られなかった人は、それこそ地獄のような日を過ごすことになるでしょう。

最近では派遣切りなどで仕事のない人がいますが、それでも一部業種では人が来るのを望んでいる現状もあります。

そうした業種に対して、面倒だ、つらそうだ、自分に合わない、などといった言葉を言っていられるのも今のうちでしょう。

時期に、大恐慌に突入していく中では、そうした業種にも人が集まり、その流れに乗れなかった人は、本当に辛い日を過ごしていくことになるかと思われます。

今、仕事のない人は、贅沢など言わず、つける職に就くことをお勧めします。

話はそれましたが、そういったような話も載りつつ、最後にはオススメのファンドなどを紹介して終わっています。

マン社のファンドは三菱UFJ証券で購入可能です。かなり以前にセミナーを見に行き、興味をひかれたファンドでしたが、買わずじまいでした。ちょっと残念です。

この手の本は悲観論ばかり目立つため、あまり読もうとしない人も多いでしょうが、ぜひ一度読むことをオススメします。大恐慌になってから読んでは遅いです。後半部分は比較的平易な言葉で書かれていますので、後半を中心に読み進めましょう。

3年後、5年後に皆さんが生き残れることを期待します。