テキトー税理士が会社を潰す(著:山下明宏)

「テキトー税理士が会社を潰す」(著:山下明宏)を読みました。

良い税理士と好ましくない税理士の違いや、チェックポイントなどを中心に掲載されています。

また、そうした中で、どのように税理士と付き合い、自社を発展させていくべきかなど、個別案件に関しても少しではありますが紹介しています。

テキトー税理士として挙げているのは、記帳代行のみ、関与先に足を運ばない、会計ソフトの質の低さ、経営助言ができない、税務監査証明書を添付しない、などといった項目を挙げています。

それら案件に関し、なぜこのような税理士が会社にとって良くないのかを語っています。中には個人的な意見というか、考えが強い部分もあるため、すべてをそのまま認めることもできませんが、決しておかしなことを述べているわけではありません。

特に、会社経営者側で数字に対する見込みが甘い人にとっては、こうした税理士は必須と言えるでしょう。

逆に、経営面に自身があるような人であれば、そこまで必要かというと、そうでもないような気がします。

ただ、このような意識を持って行動してくれる税理士に御厄介になれるのであれば、それはそれで幸せでしょう。

もし、会社を運営していくのであれば、税理士選びだけはしっかりとしたいものです。どちらかというと、税理士というよりかは、税理士事務所選び、という方が正しいでしょうが。

税理士自体が立派でも、そこで働く事務員が無能だと話になりませんので。

もっとも、税理士が立派であるのならば、それに触発されて事務員も優秀になるはずなのですが、さてさて。