ハーバードでは教えない実践経営学(著:マーク・マコーマック、訳:樫村志保)

「ハーバードでは教えない実践経営学」(著:マーク・マコーマック、訳:樫村志保)を読みました。

何かしらの本でお薦めされていたため、手に取った次第です。

1984年にアメリカで発売され、1985年に一度日本に翻訳されたようです。今回のものは、2007年に改めて翻訳し、発売した本となっています。

内容としては、経営学というよりかは、心理面に重点を置いた仕事上での処世術のような気がします。表紙にも「ビジネス界の心理戦を勝ち抜け!」と書かれていることからも、あながち間違いではない表現かと。

大きなテーマとしては、人間、営業と交渉、企業経営の3つに分かれており、そのテーマに対して、いくつもの副題が用意され、その副題に対して時には長く、時には短く、各状況における行動を実例なども交えて紹介しています。

著者がスポーツ界で、とくにゴルフのビジネスに深くかかわっているため、そうした人物を元にした例も多々登場します。逆に、あまりゴルフなどに興味が無いのであれば、仰々しく名前が述べられていても、さっぱり興味持てない状況になります。

体系化した本ではなく、著者の考えをつらつらと並べてるようにも感じられるため、やや読み取りにくいものではありますが、興味を持った項目を適当に拾い読みするだけでも良いのではないでしょうか。

経営者向けの話もありますが、中には出世に関する話もあるため、サラリーマンが読んでも役に立つかもしれません。