ふつうな私のゆるゆる作家生活(著:益田ミリ)

「ふつうな私のゆるゆる作家生活」(著:益田ミリ)を読みました。

益田ミリさんの作品は結構好きで、かなりの数を読んでいたりします。過去に紹介したものでは「すーちゃん」「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日(著:益田ミリ)が急激に売れ出したが…」「47都道府県女ひとりで行ってみよう」「OLはえらい」と、4冊も紹介しています。

今となってはアラフォー作家となられた益田ミリさんの描く作品にはいろいろと感ずるものがあります。そうした世代になっているから、こうした作品ができるのかと。

さて、そうした益田ミリさん自身の作家人生とそれに至るまでの人生を描いたのがこのエッセイ漫画です。作家人生というとすごいことが描かれているように感じますが、基本ゆるゆるの生活が描かれています。

面白いのは編集者についての描写で、態度の悪い編集者が多く目につきます。そうした中で、誠実な編集者の良い部分にもスポットを当てており。見ている人は見ているのだから、そうした態度の悪い方の人にならないようにしないと心に留めておかねばと考えさせられます。

益田ミリさん自身はゆるゆるした人物のように本を見る限りでは思えるのですが、この本の中では意外とというと失礼ではありますが、行動的なところもあり。

たとえば、編集者に対してアプローチをしたり、さまざまなアウトドア関連の体験イベントに参加したり。47都道府県に行くエッセイも、ある意味その行動の一端と言えるでしょう。

こうしたところを励みにしつつ、今後に活かせたらという思いはします。

結局やらなければどうにもならないということを実感させられた、そんな一冊です。というと大げさですが。益田ミリ作品を読むのならゆるゆる感を楽しみつつがよろしいかと。