あなたはまだそんな仕様書を書いているんですか?(著:宮古環)

「あなたはまだそんな仕様書を書いているんですか? ダメダメ仕様書の改善提案書」(著:宮古環)を読みました。

仕様書の書き方に関する本です。

コミュニケーション力、文章力、文書力、メンテナンス力の4つの視点で仕様書に関して語っています。

主にプログラム関係の仕様書に対して該当する話のように感じますが、それ以外の分野でもためになるお話もあり、何か人に対して提案する仕事をしている人であれば、得るものがあるのではないでしょうか。

プログラムと言っても、人が絡む問題で、それは依頼主との関係はもちろん、社内での分担作業の面でも人と接し、完成に向けて動く必要があります。そうした中で、それぞれの頭の中に描いているものが必ずしも一致していないことがよくあります。よくあるというより、それが当然と言えるでしょう。

各人の違いを解消していくために仕様書を書くわけですが、違いが解消できないような仕様書も当然のように存在します。

そうした仕様書にならないように、何を確認していくのか、何を書いていくのかがまとめられています。

最終的には、人から良く聞き、そして分かりやすいように書きあげていくという動作になるかとは思いますが、いかんせん自分が中心で物事を考えてしまうため、どうしても相手に伝わりません。その改善を少しでもできれば、より仕事がスムーズにいき、最終的には人との関係も良くなっていくのではないでしょうか。

伝える、という基本的な部分を再認識させてくれる一冊でもあります。