はちみつBlood(著:うみのやよい)

「はちみつBlood 糖尿病・重症の手前で気がついた漫画家の前向き生活日記」(著:うみのやよい)を読みました。

メインタイトルだけですと何のことが良く分かりませんが、副題を読むと大変わかりやすく書いてあります。

糖尿病の闘病記といったところでしょうか。闘病記というと、過酷なイメージがあるかと思いますが、重症手前ということで、比較的緩い形での糖尿病対策になっています。

漫画家ですので、中身もほぼ漫画で描かれており、大変読みやすくなっています。

漫画家なので、何を書いているのか、となるわけですが、エロ漫画の分野で活躍しているようです。本誌の中にも一コマだけ、エロい感じの顔の表情を描いているのですが、確かにこの本の中の絵柄とまったく異なった絵柄で、ギャップがかなりありました。

さすがに、この表紙のような絵でエロ漫画を書かれても需要があるのかどうか、かなり微妙ですが。

さて、肝心の内容ですが、糖尿病というものを知るのに適した入門書という位置づけでも良いのではと思える内容になっています。漫画で覚える糖尿病、といったところでしょうか。

著者のケースは糖尿病の一部分でしかないため、全ての人には当てはまりませんが、大まかな内容をつかむのには良いのではないでしょうか。

現時点で肥満の人や、家族が糖尿病になっている人などを中心に一読しておくとよいでしょう。糖尿病は周りの助けも重要となります。自分が糖尿病である場合はもちろん、家族にそうした人がいれば、どのように対応していけばいいのかが分かってくるでしょう。

それにしても、このメインタイトルは少々もったいないものがあります。もうちょっと糖尿病の部分を押しだしておけば、多くの人に読まれる可能性もあったのでは、と。