中国の危ない食品(著:周勍、訳:廖建龍)
「中国の危ない食品」(著:周勍、訳:廖建龍)を読みました。
中国関連の食の問題があってから、店頭に並んでいたものを購入。その後、読む機会が無かったのですが、やっと読むことができました。
まず、著者自身は中国人のようです。そして、訳者も中国人です。その割には、しっかりと日本語としてうまくまとめられているので、必要以上の読みにくさは感じません。
日本でも話題となったダンボール肉まんなどの話も載っているため、そうした部分に興味をひかれて読んでみるのも良いでしょう。
ただ、全体的に感じることとしては、食に対する意識そのものの低さもさることながら、官僚による自己中心的な行動による問題も多く、そうした面も多々掲載されています。
その官僚自体も知識がないのでしょうから、誰も取り締まりようがないのかもしれません。
面白いのは、この話が外国のメディアによって報じられたのではなく、中国人の手によって書かれたということでしょうか。それにより、著者自身も危ない目に合ったようで、そうした話も載っています。
中国の中でもこうした動きがあるということに、眼を向けたいところです。
日本もあまり中国と変わらないような出来事も多々ありますので、他国のことを問うても意味はないのですが、反面教師として受け止め、より日本の食生活が良くなることを願います。