天才! 成功する人々の法則(著:マルコム・グラッドウェル、訳:勝間和代)

「天才! 成功する人々の法則」(著:マルコム・グラッドウェル、訳:勝間和代)を読みました。

海外で売れている本のようで、その本の翻訳を勝間和代が行うということで、日本のそっち系の人たちが買っていくのでは、と思われる本となっています。

同じ原著者の本として『急に売れ始めるにはワケがある(著:マルコム・グラッドウェル、訳:高橋啓)』を過去に紹介した経緯もあります。

表題だけ読むと、どのようにすれば天才になれるのか、というノウハウ本であったり自己啓発本のように感じてしまうかもしれませんが、そういった内容を期待すると肩透かしをくらうかもしれません。

どちらかというと、環境が天才足りうる人を作るという話で、そのためのデータであったり、実際にあった話などが掲載されています。

自助努力だけでは天才になりえず、世の中が天才を生む土壌でなければ育たないと言えるでしょう。

ただ、そうした中でも自らの努力で天才に近づくための要件のようなものもあり。それが「一万時間の法則」と呼ばれているものです。

要は、何かを一万時間取り組めば、いっぱしのものになるといったところでしょうか。これだけは、自身でやらなければいけないことかと思われます。

興味深いエピソードも多数掲載されていますので、話のタネにも読んでみてはどうでしょうか。ちょっと訳が微妙で読みにくくは感じますが。