もやしもん 8巻(著:石川雅之)

「もやしもん 8巻」(著:石川雅之)を読みました。

今回は主にビールの話です。

最初の方から新キャラクターが登場します。メガネっ子で、しかも低い身長と、その筋に喜ばれそうな設定となっています。最終的には年齢は高めということがわかるのですが、それはそれでポイントとして良いのではないでしょうか。

ビールに対する知識が増えるという、ためになるという部分もありますが、それだけではありません。

前巻『もやしもん 7巻(著:石川雅之)』でも考えさせられる発言がありましたが、今巻にもありました。

地ビールを持ち込んだ人に対して批判的な発言をしていた人に対して酒屋の前店主が述べた発言です。

『おめー本当に樹慶蔵の子供かね?

さっきのオメーの喋り方聞いてて俺ァ一発で分かったぜ

だいたいが本で勉強した奴ってああいうモノの言い方するんだよネー

(中略)

なのに日本の地ビールは飲んだ事ねーだろ?

知識が先立って食わず嫌いになっちゃってんだよな きっと』(「もやしもん 8巻」より)

今の世の中、インターネットで検索すればある程度の知識を得られるため、とかく上述のような状況に陥ることが多いと思われます。そうした状況で、自らはどうすべきなのかを考えさせられました。

その後、樹先生が土下座で謝っているのを見ると、事の重大さがより染みます。

これを行ったのが、世界を旅してきて自らで物を見てきた人物というのだから、よりその意味合いが増すといいましょうか。

ほんと、いろいろと考えさせられます。