最近読んだ漫画2009年7月6日

最近読んだ漫画の雑感です。

■ナニワ金融道 4巻(著:青木雄二プロダクション)

3巻までの話と変わって、新たな話になっています。商店街をめぐり、金を借りたり、その商店街を用いてエコ活動を武器に金を稼ぐ輩が現れたりといったお話です。

あまり身近な生活の話ではないので、面白味は欠けます。

どうしても、次で紹介する「カバチタレ!」の絵と比べ、格段に劣っており、本作のオリジナルの方の著者の絵を強引に真似ているだけで、しかも品が無くなりすぎたような気がして内容も絵も微妙感がぬぐい去れないのが残念なところ。


■カバチタレ!2 特上カバチ!! 17巻(漫画:東風孝広、原作:田島隆)

最近のご時勢を反映してか、雇用関係の話になっています。主に派遣労働の話ですが、それに関連して賃貸住宅からの強引な追い出しなどもあります。

子供がいるのですが、その子供がかわいそうな感じがして心が詰まります。

今回の主人公は、男性のほうではなく、女性の住吉美寿々となっています。話の中で出てくる次の言葉が印象に残ります。

「労働者を守れない会社にはなんの価値もありません。労働者を守ることができないのなら、会社の経営なんかしないでください!!無能な経営者は社会の害悪です!!」

至言ですね。

ただ、経営者もそうですが、労働者も同じく有能にならなければいけないとは思います。経営者が有能でも社員が無能であれば、成り立ちようがありませんので。もっとも、経営者が有能であれば、無能な社員を出来るだけ早く手元から遠ざけるかとは思いますが。


■社長島耕作 3巻(著:弘兼憲史)

社長になってから3巻目です。

何かやるだろうと思っていた八木取締役が想像通り行動を起こしてくれました。しかも、想像以上の行動で。

4巻でどうなるのかが楽しみです。


■ぱにぽに 12巻(著:氷川へきる)

最終巻と思わせる内容ですが、普通に13巻に続くようです。

ですが、この調子ですと、13巻で終わりになるのでしょうか。

最近はだらだらと話が続き、しかもいったい何をやっているのかよくわからない状態でしたので、そろそろ終えても良いのでは、と思ったりもしています。


■リアルクローズ 7巻(著:槙村さとる)

人が動き出す状況となっています。

会社から辞めて新天地に行く人、合併により別会社に出向く人など、さまざまな形で人が動きます。

その前振りとなるのが今巻です。

話の中に出てきた次の言葉が印象的です。

「人は見た目が全てです。その人の内面の全てが外見に出ているのよ」

ある種、世間の考えと真逆をいくかに思える発言ではありますが、だからこそ、考えさせられるものがあるのではないでしょうか。


■マンガ家さんとアシスタントさんと 2巻(著:ヒロユキ)

漫画家を題材にしているようで、ほとんど漫画とは関係ないギャグ漫画です。

完結した「ドージンワーク」と同じ著者の漫画となります。