最近読んだ漫画2009年10月23日

■桜蘭高校ホスト部 15巻(著:葉鳥ビスコ)

本編もさることながら、今回は脇に書いてある著者の体験談の話が面白かったです。

最後はハニー先輩が決めたところで終わりとなりました。あまりにも次巻への期待が高まる形で終わったため、16巻発売が待ち遠しくなります。


■美味しんぼ 103巻(著:雁屋哲、花咲アキラ)

今回は日本全県味巡りの和歌山県編となっています。

この味巡りシリーズは、漫画としてはなんら面白実が無く。

単に地方の食べ物を羅列しただけといった感じの内容です。

多少、地域の出来事のようなものを含めるものの、それに興味が持てないのであれば無いに等しいものとなります。

面白実のない理由としては、マンガのキャラクター同士の展開がほとんどないところです。昔は山岡史郎と海原雄山との対決で成り立っていた構図が、希薄になっているのが原因でしょう。

ただ、104巻は環境問題を取り上げるとのことなので、こちらに期待したいと思います。


■オニデレ 5巻(著:クリスタルな洋介)

初期のころはどうなるものかと思っていた作品ではありますが、キャラクターがこなれてきてようやく素直に読めるようになった気がします。

絵柄もだんだんこなれてきたので、今後の展開に期待です。

あまりごてごてした内容になるよりかは、ギャグ方面に突き進んでいただけたらと。


■ハヤテのごとく! 21巻(著:畑健二郎)

ミコノス島でのバカンスの話が続きます。

一つ名言と思われるものを発見。

トラブルに巻き込まれてどうしようかと悩んでいる主人公に対して、脇役の一人が言ったセリフ。

『まずは因数分解をするんだ!!』

複雑に考えすぎるよりパーツパーツに分けて考えて、一つ一つを解決していこうという意味合いと受け止めましたが、なかなか現実的にも役立つ言葉です。


■ねたみパンダ(著:細川貂々)

今はどうかは知りませんが、この著者のさまざまな本を見る限り、昔はどこにでもいそうな性格の悪そうな女性に感じました。

その著者による「ねたみ」を題材にした漫画ということで期待して買ってみたのですが…。

ちょっと予想外れの内容です。

ギャグ要素を強めるためか、あまりどろどろした妬みがなく。

もっと著者自身の心の内を出してもらいたかったです。


■新ナニワ金融道 5 流転追込回避!!編(著:青木雄二プロダクション)

商店街を巻き込んだ話の続き。この巻でも終わらず、次巻に持ち越し。

商店街の会長の子どもも別件に巻き込まれて借金をし、家族揃って借金地獄に落ちそうな感じです。


■らきすた 7巻(著:美水かがみ)

7巻目にして高校を卒業したメインの主人公たち。それでも物語が続きます。

普通なら再度高校3年生とかになりそうなものですが、卒業させるところは感心です。

それ以上に驚いたのが、著者名の名前部分のキャラクターがいたということ。

7巻目で初めて同じと気がつくという、あまりもの自分の鈍さにちょっと困惑しています。


■リアルクローズ 8巻(著:槙村さとる)

百貨店の合併に向けて動き出した2社。

対照的な社風にカルチャーショックを受けつつも、相手側に入り込み、仕事をこなしていきます。

作中に登場する魅力的な老人が、作者の自画像とかぶってしまい、魅力が激減。

同じようなことをamazon.co.jpのレビューで書いている人がいて、自分だけではなかったかと安堵。

レストラン街だけ人が多く、肝心の服飾売り場に人がいないというシーンは、最近の百貨店の現状をうまく表わしているように思えます。


■P.S. アイラブユー(著:谷川史子)

「おひとり様物語」で読み始めた作者の新作です。

オムニバス形式で、基本、ほのぼの系の話のため、心が温まります。

途中で出てくるちょっと太めの男に関しては、イライラさせられる部分もありましたが、すべてが心地よい終わり方になっていて、読後感良く。

次の新作にも期待したいです。