坊主DAYS(著:杜康潤)

「坊主DAYS」(著:杜康潤)を読みました。

以前紹介した『百姓貴族』(著:荒川弘)の中に入っていたチラシに「荒川弘先生推薦」の文章があったので購入することに。

まあ、この文章は担当が同じイマイさんだからなのでしょうが。作中に出てくるイラストがどちらも似たような姿になっていて、もしやと思って調べてみたら、どちらの漫画にもそれらしき名前が記載されていました。

話を戻し、「百姓貴族」は酪農をテーマにしたコミックエッセイでしたが、こちらはお坊さんに関するコミックエッセイです。

通常では知ることのできないお坊さんの暮らしや修行生活などを中心に描かれています。

また、クリスマスや結婚式など、お坊さんとは接点の薄そうなことをどのようにこなしているかなども紹介。

修行生活の辛さなど、経験していない人からするとよくわからないものではありますが、このように本として紹介されるとその辛さをうかがい知ることができます。

たしかに、こうした苦労して修行したのであれば、悟りのようなものが開けるのもわかる気がします。

時折街中で見かける托鉢に関しても書いてあり、どうやってお布施をあげればよいのかの方法も記載。また、偽物の托鉢の見破り方のようなものも書いてあります。

巻末にはお役立ち仏教マナーガイドも掲載。

知らない知識が満載のため、まさにためになる本です。

「百姓貴族」のようにすらすらと読みやすいというわけではありませんが、各話楽しく読むことができました。お薦めの1冊です。続刊も期待したいものです。

それにしても、荒川弘さんやこの著者にしても、漫画家には意外と武闘派のような女性作家が多いようで。これもまた意外な感じがします。