ローカル線で温泉ひとりたび(著:たかぎなおこ)
「ローカル線で温泉ひとりたび」(著:たかぎなおこ)を読みました。
同著者のひとりたびシリーズ第3弾になります。
今回はローカル鉄道と温泉にテーマを当てて、さまざまなところに旅行をしています。
電車の乗り過ごしや、出かけた先が休館日で入れなかったなど、さまざまなトラブルがあるものの、温泉と、そして食事とビールとで楽しく過ごしている様子を描いています。
面白かったのはスイッチバックの描写。電車が一つの駅に止まり、そして前後入れ替わって進むのですが、駅に止まる時のスイッチバックは単に止まった電車が逆に進行するだけのため、見どころは特になく。それにもかかわらず、駅に降りてスイッチバックを見たために、その後2時間暇になったという。
漫画描写だけでなく、旅行先の写真も掲載されているのですが、最後の写真が秀逸でした。これは益田ミリさんの『週末、森で(著:益田ミリ)』の最後に匹敵する内容に感じました。
ビール好きの著者ということもあり、昼からビールを飲む姿も多々あり。さまざまなところに出かけているため、その土地の食関係の話も載っています。
鉄道、温泉というワードだけでなく、食に関してもテーマに入れてよいと思います。
読むと旅をしたくなる、そんな一冊です。旅行先の参考などにも最適です。