敏腕編集!インコさん(著:見ル野栄司)

「敏腕編集!インコさん」(著:見ル野栄司)を読みました。

過去に紹介した『シブすぎ技術に男泣き!(著:見ル野栄司)』と同じ著者です。

前回紹介した本はコミックエッセイでしたが、今回は一応ギャグ漫画となっています。一応というのは、多少なりとも本人の実体験も入っているのでは、という意味です。

あまり役に立っていないように見える編集と、その編集に見てもらっている漫画家とによる漫画となっています。

この編集の仕事があまりにも適当で、その行動が面白おかしく描かれています。しかし、これらは実際にありそうな話のため、笑っていいのか真剣にとらえるべきなのか、迷うところです。

原稿をなくしたり、相談しろといったものの土日に電話するなといったり、原稿を上下さかさまで本に載せたり、大手作家のハードディスクを壊したり。

枠外にはこの本にかかわった編集と著者とのコメントも載っており。こちらも面白く読むことができます。

バクマンにも登場した業界パーティも載っています。欄外には少年ジャンプに掲載されている「バクマン」にこのネタ使われないかという話があるのですが、まさにバクマンもこの同じネタを使っていたりします。

変な編集の行動が続きますが、最後の最後にはちょっと男を見せたりもし。

本には巻数の記載はありませんが、連載は続いているようですので、ぜひ2巻目も発売してもらいたいところです。

別雑誌には「漫画家墓場」と、こちらも漫画家を題材にした漫画を描いているようですので、そちらの単行本化も待たれます。

それにしても、編集の姿はインコのようなのですが、どうみてもミミズにしか見えず...。