どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心(著:益田ミリ)

「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」(著:益田ミリ)を読みました。

コミックエッセイ作家の中ではトップレベルとも言ってもいい、益田ミリさんの最新作。

すーちゃんシリーズの最新刊となっています。2巻目の『結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日(著:益田ミリ)』でブレイクした感のある著者なだけに、気になっていたシリーズでしたが、いよいよ新刊の発売となりました。

今回は、職場に新たに入ってきた新人が嫌いであるというところから話が始まります。正社員として入ってきた人は社長の親戚ということもあり、そうした立場で行動をすることが職場での混乱を招き、すーちゃん自身にも影響を与えます。

そうした中で、最終的に自らが行動を起こすという内容です。

親戚の子の行動は、どこでもありそうなタイプということもあり、目の付けどころがさすがといったところです。

すーちゃん以外にも、別の職場で事務のような形で働いている女性も登場。そちらは結婚できるような男性がいるものの、なかなか結ばれず。最終的にプロポーズされたのに、逆に一端距離を置くことに。

その理由の一つとして、飲食店などで注文や要求をするときの態度を挙げています。お店の人に対して偉そうな態度が気に入らないようです。たしかに、こうした人も良くある感じがします。

目の付けどころが鋭いと、常々感じます。

週末、森で(著:益田ミリ)』で登場したキャラクターも少しですが出演するなど、益田ミリワールドがますます広がっています。

漫画は決してきれいな絵だけで成り立つものではないと感じさせる、そうした作家です。