隠すだけ!貯金術(著:田辺南香、わたなべぽん)

「隠すだけ!貯金術」(著:田辺南香、わたなべぽん)を読みました。

大きな収入がなくても貯金ができるようになる仕組みを描いたノウハウ本。コミック形式のため、コミックエッセイ感覚で読むことができます。実際にはエッセイではなく、仮想のキャラクターによるストーリーが展開されます。

あまり貯金もなく、カツカツの生活をしている主人公が、近所の定食やのおばさんやそこの常連などとともに貯金に関するノウハウを知り、実践。そして1年後に50万円を超える貯金を達成というお話です。

タイトルにもあるように、収入の一部を隠すというのがこの本の大きなテーマ。

貯金をする人ならば知っているであろう、収入の一部を自動的に定期預金等に割り振るという方法をメインに話が展開されます。

しかし、それだけではなく、日常のお金の使い方や余計な出費となりそうなことに対する対応方法なども掲載。

興味深かったのはリボ払いの話。

主人公の知人がリボ払いを積極的に活用し、リボ払いに対してすっごい便利だの、大人女子には絶対オススメだの、借金ではないかと言われた際にそんな重い話ではない、というような反応しており。それを見て、新鮮というか、怖いというか。

もちろん、仮想の物語ではあるのですが、世の中にはリボ払いを使っている人が当然いるわけで。そうした人が、この主人公の知人のような考えで使っているのだとしたら、末恐ろしいものがあります。

他にもいろいろな話が掲載されていますので、貯金をしようと思っていてもうまくいかないという人は、参考までに読んでみるとよいでしょう。イラストもこの手の本にしては著者と描き手が別で、しっかりと描かれているのも魅力的です。